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電気エネルギーを極めて短い時間の間に放出すると、瞬間的に極めて高いパルス電力を発生することができます。例えば、家庭用の1キロワットの電気ストーブは1秒間に1キロジュールの電気エネルギーを消費していますが、同じ1キロジュールの電気エネルギーを1億分の1秒の間に放出すると、そのパルス電力は1千億ワットと極めて大きな値となり、世界の総発電力に匹敵する電力を瞬間的に発生することができます。この瞬間的に発生する超高電力のことをパルスパワーと呼んでいます。
身近な例では、カメラのストロボの閃光は目を開けていられないくらいまばゆい強度があります。あの光を連続的に発光するには、巨大な装置と電力設備が必要になりますが、撮影に必要な短時間の間だけ発光すればよいので、手の平サイズに収まり、乾電池で動作しています。このように、短時間ではあるが、極めて高い電力を供給することにより、瞬間的に「強い光」「強い電磁波」「高温」「高密度」「強電界」「強磁界」等の通常では得られない特殊な環境を実現できます。これらの産業応用はこれから急速に広がっていくと見られていますが、代表的なものには下記があります。
- 次世代リソグラフィー用極端紫外(EUV)光源
- マイクロ波、X線等の大強度電磁波の発生
- ディーゼル排ガスなどの有害ガスの浄化
- 食品、医療機器、水などの滅菌、殺菌
- がん治療、レーザー治療などの医療応用
- 細胞単位での膜穿孔や死滅
- 有機高分子の分解、バクテリアの殺菌、アオコ殺藻
- 岩石破砕
- 半導体へのイオン注入
- 材料の表面改質、薄膜生成
- 超強磁場発生と応用
- 核融合開発
- 超微粒子ナノパウダーの生成
- 高エネルギー加速器応用、素粒子の研究